感情の処理方法として、
コントロールする
という行動がメジャーではないでしょうか。
感情のコントロールとは
コントロールとは
ほうっておくと独自の動きをするものを、こちらの意志通りに動かすこと。制御。
(精選版 日本国語大辞典)
感情のコントロールは、感情が沸き起こった後の自分の反応に視点が向いています。
つまり、感情そのものに焦点が当たっていません。
加えて、感情がなぜ起こったかにも焦点を当てていません。
感情のコントロールは、起きた感情を忘れようとしたり、目をそらすなどして無理やり押さえつけている状態です。
感情の対処法
感情はよく観察して、自分がどうなりたいかを考えて行動することで消えていきます。
例えば、道を歩いているときに、前方に道をふさいでのろのろ歩いている集団がいたとします。
その時、もしかしたらあなたはイライラするかも知れません。
この時あなたがもし、感情はコントロールすべきだという考えを持っていると。イライラしながらも我慢することを選びます。
しかし、我慢しきれなくなったあなたは、無言で前の集団を押しやるように追い抜いてしまいます。
突然、至近距離から追い抜かれた集団は、驚いたようなリアクションか、逆切れのような不遜な態度をとるかもしれません。
その時のあなたは「道をふさいでのろのろ歩いているほうが非常識!」と言い捨てたい気分になっているのではないでしょうか。
これではあなたの心が晴れませんよね。
あなたは望み通りに前方の集団を追い越して前に進めたのになぜ不満が残るのでしょうか。
それは、感情をコントロールしないといけないという前提で行動を起こした我慢の結果だからです。
感情をコントロールしない対処法
我慢せずに自分の望みを実現する思考方法を説明します。
それは、自分がどうなりたいかを先に考えるということです。
前方に集団がいて道をふさがれている
↓
自分は急いでいるから追い越したい
↓
追い越して先に進めれば自分は満足
↓
自分は前に進んで良い。我慢しなくてよい
↓
そう考えると、前方の集団は自分の目的を阻止する障害物という認識がなくなります。
↓
自分が前に進みたいだけなので「急いでいるのですみませ~~ん」と声をかけるというだけの表現ができます。
こうすれば、自分にも相手にもわだかまりが残らずに、
自分の「前に進みたい」という願望を実現することができます。
感情をコントロールして我慢しない方法
それは、自分の欲求を自覚してそれが実現するために「私は」どうすればよいかを考えて表現することです。